いよいよ本命とも言うべきMartin Berasateguiのランチ当日。
下調べした際に大絶賛されていたので、いやが上にも期待が高まります。
飽きもせず本日もTortilla de patatasで朝ご飯を済ませた後、いざ行かん。
(サンセバスチャン滞在中に色々なお店のTortilla de patatasを試したので、別記事にまとめようと思います。)
Martin Berasateguiまではサンセバスチャンの中心地からE2の電車で約15分です。
レストランへは終点のLasarte駅から徒歩で約10分。
住宅地の中にMartin Berasateguiがありました。
ランチの予約は13時でしたが、Lasarte駅周辺を散策し過ぎて10分弱遅刻。。
受付で予約している旨を告げると、すぐに席に案内してくれました。
ここまで来たからには勿論Tasting Menu(€315)を頂きます。
メニューには各品の説明と共に年号が記載されており、こちらは当メニューが登場した年とのこと。
まずはアミューズから。
マリネしたオリーブ、と言うことですが、普通のオリーブでないのが面白い。
さっぱりしていてとても美味しいです。
続いては名もなきパリパリチップス。
メニューに載っていないので何だったのか思い出せず。
お次はピンチョスの定番Gilda。
しかしGildaを全て液体状で提供してしまう面白い演出。
ツナタルタルの周りには出汁のジュレらしきものがあり、爽やかで美味しい。
イカ墨のカリッとボール。
熱いので、少し待ってから一口で食べてください、一口で食べないと中身が溢れます、とのこと。
言われた通り、少し待ってから一口でパクリ。
食べた途端に口の中にイカの味が広がる。周りは少しもちっとしている食感でそれもまた美味しい。
創業当時からメニューに載っているというこちらの一品。
フォアグラと鰻のミルフィーユ。
彼はリッチで美味しかったと言うのですが、私には複雑すぎるのか凄さがわからず。。
勿論美味しいは美味しいのですが、うーん、飛び抜けて美味しいかと言われるとわからず。
自分のバカ舌が嫌になりますね。。
バターもカラフルでお洒落。
ちなみに、後で私がバターをテーブルにこぼしてしまったのですが、スタッフの対応が素晴らしかったです。
あろうことか、赤いバターをこぼしてしまい、明らかにやってしまった感満載のテーブルになってしまった私の席。。
すかさずスタッフが気づいて、バターを拭った後、新しいナプキンを汚れた場所にかけて下さり、傍目には何事もなかったかのように綺麗なテーブルに!
サービスも一流です。
パンはよくわからない名前のパンを選びました。
お次はオイスターとワサビ風味のフォーム。
あまりワサビの辛さは感じなかったのですが、冷たいオレンジ色の物体と合わさり、さっぱり。
ただ、オイスターは何もしなくても美味しいというのが持論。
そして私が一番感動したのがこちらのサラダ。
二種類の海老に野菜にジュレやソース、もう色々あってよくわからないですが、とても美味しかったです。
サラダは脇役のイメージが強いですが、この子は主役張れます。
見た目もお美しい。
個人的にはホタテはあまりテンションの上がらない食材なので、記憶も朧げ。
ビーツで色付けされていますが、ビーツの味はあまり感じられず。
彼曰く、オレンジ色のソースは甲殻類の味がした、またアニスの風味も感じた、とか。
(基本的に彼の方が料理の味をよく覚えている)
お次はイカ。
これはイカ素麺を思い出させる一品で、醤油が味付けに使われているのでは。
イカ素麺を知る私からするとそこまで感動はしないかな。
味付けはしっかりめ。
お次はラングスティーヌ。
美味しいさ。
だってラングスティーヌだもの。
彼も、めちゃくちゃ美味しかった、と。
サンセバスチャンで遭遇率の高いメルルーサ。
上に載っているパリパリのパルメザンチーズと貝類のソースと共に。
ここでもやっぱりメインはピジョン。
今が旬なのか?
こちらのピジョンも美味しかったのですが、私はArzakの方が感動しました。
恐らく、初めての方が感動する、というロジックですかね。
彼は右上のダークミートが気に入った模様。
お口直しはさっぱりとジンフィズ風味のイチゴシャーベットとムース。
白いムースはフォームメーカー?でシュシュっと盛り付けてくれました。
続いてはレモンのデザート。
レモンのさっぱりさに、バジルとインゲンがいい意味で青っぽさを加えている一品。
デザート三品目は濃厚路線。
文句なしに美味しいです。
最後はチョコレートの盛り合わせ。
実は私、”Pacari”のコーヒー豆のチョコレートバーが大好きで、見かける度に買ってしまうのですが、あの”Pacari”のチョコレートらしい。
(ちなみに、今回泊まっていたホテルの下のスーパーで発見したので、勿論買ってしまいました)
既に満腹ですが、それでも美味しいチョコレート達。
特に飲むチョコレートが好き。
以上、Martin BerasateguiのTasting Menuでしたが、今までArzak、Akelareと食べ歩いての感想は、ここは料理のレベルが違う!
ミシュラン三つ星レストランでも、その中でやはり違いがあると思いますが、ここは三つ星の中でもかなり上位にランクインするレストランだ、というのが私と彼の共通認識です。
NYCのレストランで例えるならば、The Chef’s Table at Brooklyn FareやLe Bernardinのようなイメージ。
やはり皆んなが大絶賛するだけありますね。
全ての料理において、盛り付けも味も、完成度が非常に高いと思いました。
またいつか来ることができることを願って。
Martin Berasategui
Loidi Kalea, 4, 20160 Lasarte-Oria, Gipuzkoa, Spain