Martin Berasategui

いよいよ本命とも言うべきMartin Berasateguiのランチ当日。
下調べした際に大絶賛されていたので、いやが上にも期待が高まります。
飽きもせず本日もTortilla de patatasで朝ご飯を済ませた後、いざ行かん。
(サンセバスチャン滞在中に色々なお店のTortilla de patatasを試したので、別記事にまとめようと思います。)
Martin Berasateguiまではサンセバスチャンの中心地からE2の電車で約15分です。

Amara Donostia駅の自動販売機にて切符を購入。
電車がホームに来ました。
電車の中はとても綺麗です。NYCの地下鉄とは大違い。。

レストランへは終点のLasarte駅から徒歩で約10分。
住宅地の中にMartin Berasateguiがありました。

ランチの予約は13時でしたが、Lasarte駅周辺を散策し過ぎて10分弱遅刻。。
受付で予約している旨を告げると、すぐに席に案内してくれました。
ここまで来たからには勿論Tasting Menu(€315)を頂きます。
メニューには各品の説明と共に年号が記載されており、こちらは当メニューが登場した年とのこと。

Great Tasting Menu

まずはアミューズから。
マリネしたオリーブ、と言うことですが、普通のオリーブでないのが面白い。
さっぱりしていてとても美味しいです。

2020 Our marinated olives

続いては名もなきパリパリチップス。
メニューに載っていないので何だったのか思い出せず。

パリパリチップス

お次はピンチョスの定番Gilda。
しかしGildaを全て液体状で提供してしまう面白い演出。
ツナタルタルの周りには出汁のジュレらしきものがあり、爽やかで美味しい。

2018 Gilda (anchovy, chilli and olive) with capers broth “Agrucapers” and tuna tartar “Balfegó”

イカ墨のカリッとボール。
熱いので、少し待ってから一口で食べてください、一口で食べないと中身が溢れます、とのこと。
言われた通り、少し待ってから一口でパクリ。
食べた途端に口の中にイカの味が広がる。周りは少しもちっとしている食感でそれもまた美味しい。

2022 Crunchy ball of “Begihaundi” (baby squid)

創業当時からメニューに載っているというこちらの一品。
フォアグラと鰻のミルフィーユ。
彼はリッチで美味しかったと言うのですが、私には複雑すぎるのか凄さがわからず。。
勿論美味しいは美味しいのですが、うーん、飛び抜けて美味しいかと言われるとわからず。
自分のバカ舌が嫌になりますね。。

1993 Caramelized millefeuilles of smoked eel, foie gras, spring onion and green apple

バターもカラフルでお洒落。
ちなみに、後で私がバターをテーブルにこぼしてしまったのですが、スタッフの対応が素晴らしかったです。
あろうことか、赤いバターをこぼしてしまい、明らかにやってしまった感満載のテーブルになってしまった私の席。。
すかさずスタッフが気づいて、バターを拭った後、新しいナプキンを汚れた場所にかけて下さり、傍目には何事もなかったかのように綺麗なテーブルに!
サービスも一流です。

Our selection of butters 2022: red chili; rosemary; paprika; capers, black olives and anchovies

パンはよくわからない名前のパンを選びました。

Fenugreek bread

お次はオイスターとワサビ風味のフォーム。
あまりワサビの辛さは感じなかったのですが、冷たいオレンジ色の物体と合わさり、さっぱり。
ただ、オイスターは何もしなくても美味しいというのが持論。

2019 Oyster with wasabi emulsion and crunchy sea lettuce

そして私が一番感動したのがこちらのサラダ。
二種類の海老に野菜にジュレやソース、もう色々あってよくわからないですが、とても美味しかったです。
サラダは脇役のイメージが強いですが、この子は主役張れます。
見た目もお美しい。

2001 Vegetable hearts salad with seafood, cream of farmhouse lettuce and iodized juice

個人的にはホタテはあまりテンションの上がらない食材なので、記憶も朧げ。
ビーツで色付けされていますが、ビーツの味はあまり感じられず。
彼曰く、オレンジ色のソースは甲殻類の味がした、またアニスの風味も感じた、とか。
(基本的に彼の方が料理の味をよく覚えている)

2022 Scallop and beet on seafood curd and salad with hints of “pastis”

お次はイカ。
これはイカ素麺を思い出させる一品で、醤油が味付けに使われているのでは。
イカ素麺を知る私からするとそこまで感動はしないかな。
味付けはしっかりめ。

2022 Tartar of baby squid with its juice, nuances of roasted walnut, egg yolk, seaweed and kaffir

お次はラングスティーヌ。
美味しいさ。
だってラングスティーヌだもの。
彼も、めちゃくちゃ美味しかった、と。

2022 Charcoal-grilled langoustine with fennel, basque curry and mollusks

サンセバスチャンで遭遇率の高いメルルーサ。
上に載っているパリパリのパルメザンチーズと貝類のソースと共に。

2022 Grilled “D& Burela” hake loin accompanied by truffled spinach and spicy beetroot

ここでもやっぱりメインはピジョン。
今が旬なのか?
こちらのピジョンも美味しかったのですが、私はArzakの方が感動しました。
恐らく、初めての方が感動する、というロジックですかね。
彼は右上のダークミートが気に入った模様。

2022 Roasted in vine shoots pigeon with pickled cucumber, liquid tubers, crunchy toast and its juice

お口直しはさっぱりとジンフィズ風味のイチゴシャーベットとムース。
白いムースはフォームメーカー?でシュシュっと盛り付けてくれました。

2021 Hot & cold Gin Fizz of strawberries “Corazón Berry” and lime

続いてはレモンのデザート。
レモンのさっぱりさに、バジルとインゲンがいい意味で青っぽさを加えている一品。

2019 Lemon with basil, green bean and almond juice

デザート三品目は濃厚路線。
文句なしに美味しいです。

2022 Creamy rock of mango, caramelized hazelnuts, coffee butter and vanilla toffee

最後はチョコレートの盛り合わせ。
実は私、”Pacari”のコーヒー豆のチョコレートバーが大好きで、見かける度に買ってしまうのですが、あの”Pacari”のチョコレートらしい。
(ちなみに、今回泊まっていたホテルの下のスーパーで発見したので、勿論買ってしまいました)
既に満腹ですが、それでも美味しいチョコレート達。
特に飲むチョコレートが好き。

Our “Pacari” 2022 chocolates of: walnut and honey; raspberry and almond; gianduia; Tahitian vanilla; verbena

以上、Martin BerasateguiのTasting Menuでしたが、今までArzak、Akelareと食べ歩いての感想は、ここは料理のレベルが違う!
ミシュラン三つ星レストランでも、その中でやはり違いがあると思いますが、ここは三つ星の中でもかなり上位にランクインするレストランだ、というのが私と彼の共通認識です。
NYCのレストランで例えるならば、The Chef’s Table at Brooklyn FareやLe Bernardinのようなイメージ。
やはり皆んなが大絶賛するだけありますね。
全ての料理において、盛り付けも味も、完成度が非常に高いと思いました。
またいつか来ることができることを願って。

Martin Berasategui
Loidi Kalea, 4, 20160 Lasarte-Oria, Gipuzkoa, Spain

Rose
美味しいものを食べて生きていきたい、がモットーです。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です